誰が言ったのだ、すべては焼け尽きた
もう大地に種子を播いても無駄だなどと
誰が言った、大地は息尽きたなどと
違う——大地は一時息をひそめたのだ
母なるものは大地から奪えない
取り去れない、海を汲みつくせないように
誰が信じたのだ、大地が燃え尽きたなどと
違う——大地は黒ずんだのだ、悲しみのあまり
切り傷のように塹壕が横たわり
爆撃のあとは、傷口がひらいたまま
むき出しにされた大地の神経は
この世ならぬ苦しみを知っている
大地はすべてを堪え、時を待つ
大地を片輪者だと片づけるな
誰が言ったのだ.大地はもう歌わないなどと
大地は永遠に口をつぐんだなどと
違う——大地は鳴り響く、うめきを抑え
傷口のすべて、はけ口のすべてを使って
だって大地とはわれらの心
軍靴が心を踏み潰すことはできない
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