けだるさが、とかげのように骨を這う
心も醒めた頭も、高揚を知らぬ
スビードに胸踊らせず
急旋向にぞっとすることもない
愛に胸寒ぐこともなく
神経はもはや緊張を知らず、破りすてていい
垂れ下った神経は、物干の紐のよう
誰にも構わず、誰からも構われない
馬に乗っていても、押されれば降りる
あるのは否定詞ばかり、今の俺には
歯を冷やすために、水は飲まない
事件をも人のことも追い求めない
俺の弓は絃が腐って転がっている
矢はすべて折れ、暖炉で燃やした
集中することも、何かを目指すこともなく
事実に気を奪われることもなく
俺の存在の透明なこと、開いた窓のよう
目立たぬこと、亜麻布のよう
馬に乗っていても、押されれば降りる
あるのは否定詞ばかり、今の俺には
傷はうずかず、傷痕は痛まない
ただ絆創膏が貼ってあるだけ
思想も、疑問も、夢も、俺を
動かさず、悩ませず、ゆすぶらない
地球の引力と戦うことに疲れ
横になる、その方が少し首つり輪から遠い
だが心臓は、俺の外で鼓動しているのか
そこへ行く時が来た、何もない所へ
馬に乗っていても、押されれば降りる
あるのは否定詞ばかり、今の俺には
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